TEST CITY:Tokyo

このページにクリックして、この文章を読んでいるあなたが今考えていることを当ててみましょう。「あれ?” World in Twelve” って 12 の都市だよね?東京入れたら13じゃね?どゆこと?」

...そーなんです!!

(どう?当たった?あれ違った?え、「また今夜もカレーかよ」だった?まじで?まあいいや。とりあえず...)おっしゃる通りです。東京を入れたら 13 都市なんです。だからこそ Tokyo は Cities ページには入っていませんし、トップページでもボタンの右に位置しているし、なにより、Tokyo の隣には ”TEST CITY” とあるのです!!

実は” World in Twelve”、流行りの「リーン」で行おうと元々思っていました。
「リーン」とはなにか。原点は、世界のトヨタの工場内で随時行われている各方向によるチェックシステムから来ており、その後エリック・リース氏が著書「Lean Startup」でベンチャー企業にその考え方を当てはめ、世の中に普及させたモノ作りへの取り組み方です。今までは、どの業界でも、「全て出来上がった段階」で製品を流通させていました。「これが完成品です。どうでしょう?」と世の中にモノを出していたため、そこからの発展・向上が難しかったのです。それに対して、「リーン」の考え方は、まだ出来上がってない段階でモノを世の中に出して、ユーザーに試してもらい、フィードバックをもらう、というもの。まだ完成されていないので、改良がしやすく、それによってモノ自体がどんどん良くなっていく。最終的に「これが完成品です」と出されたものは、試作段階でチェックが入っていたので、本当にいいものが流通される。そういう考え方です。 (詳しくは:leanstartupjapan.org)

で、” World in Twelve”も「リーン」に行おうと思ったわけです。これにはいくつか理由があり、まず一つに、実行するプロジェクトが決まったのはいいものの、実際にそれを形にできるかがわからなかったからです。自分自身、音楽以外のアート関連はほぼ素人同然で、そんな中で写真を撮ったり映像を作ったりしなくてはいけないということになり、単純にいうと、各プロジェクトのテストが必要だと思いました。最初の都市に行く時までには、各プロジェクトにおいて「こういった形のものが作りたい」と「ここまで作れれば面白い」、この二つが決まらなければ、世界に出ても自滅するだけだと思いました。

また、テストがあれば、「こいつ、ちゃんとやるんだな」という証拠にもなると思っていました。突然自分の都市にやってきた外人に「力を貸してくれ」と言われても、「なんだこいつ?」と不審がるのが普通の人間。その中で、「こういうことをやってきたよ」という証拠があれば、より説得力が増すのではないかと思いました。
という理由で生まれたのが「TEST CITY: Tokyo」。テストシティなので、期間も数ヶ月かけてますし、プロジェクトに携わる人数や中身の詳細も実験的になっています。でも、「リーン」なので全てアップされます。そこからいただいたフィードバッ クから、各プロジェクトの、統一された「完成形」を作り出します。
というわけでプロジェクトリストは以下!ぜひチェケラウ(死語)よろしくお願いします!!

Tokyo
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City Population : 9,071,577
City Area : 622.99km²
Urban Population : 37,239,000
Urban Area : 8,547km²
Districts/Wards : 23 Wards
Nicknames : -
Flag:
Emblem/Symbol:

Why Tokyo??

なぜ東京を選んだのか。正確に言えば、東京はテストシティなので12のうちに「選んだ」訳ではないし、テストシティの必要性は上に記載してる。また、東京にはもう5年も住んでいて、客観的にみることが非常に難しくなっているが、(「世界に出よう」と思った根本的な理由はここにある)、原点に帰って、「コミ論:Why Tokyo??」を綴ってみる。

東京という都市には素晴らしい点が無数にあり、今まで自分に色々なものを与えてくれたが、その中でも最も重要なものが、若き頃の自分に与えてくれた「自由」だ。今以上に屈折していて、捻くれていて、繰り返される日々に飽き飽きしていた自分にとって、毎年夏休みに訪れる東京と、東京が与えてくれる「自由」が何より楽しみだった。「自由の国」で生まれ育ったはずの自分がこの感情を抱くのはある意味皮肉なのだが、車がないと何もできないアメリカの郊外よりも、公共機関と行動力さえあれば、どこへでもいけ、なんでもできる東京は、本当に地上の楽園に感じられた。またこの感情は僕だけではなく、一緒に東京で遊んでいた日本人学校補習校の仲間も共有していたと思う。

底なしのエネルギーと、「面白いことがしたい!」という欲求に溢れている若者に「自由」を与えると、そこには無限の冒険が待っている。僕たちは毎日、飽きること無く、その自由を貪り遊んだ。電車に乗って遊びに出かける、コンビニで美味しいお菓子が買える、ファミレスで好きなものを頼める、ゲーセンでUFOキャッチャーに散財できる、などの、住んでいる者からしてみれば「当たり前」の行動も、全て新鮮でしかたなかった。しかし、それ以上に、当時バラエティ番組でみた企画などを模倣して、町中で遊んでいた罰ゲームや自作ゲームが何よりも楽しかった。「大人」になった今振り返ってみれば、どれも暇を持て余した中高生の悪ふざけなのだが、今でもそれらの記憶こそが自分の中での「楽しさ」の最高潮である。いつかジジイになってくたばった時は、あの時の記憶が走馬灯になって流れるんだと思う。

ノスタルジーと自由が最大の好物である自分にとって、当時の「成田空港についてから~」の感情が、一つの嗜好の完成形である。成田空港に到着し、飛行機を出ると、ジェットガソリンのあの独特な臭いと、日本の夏特有の暑さと湿気に包まれる。冷えすぎた、プラスチックみたいな空気を吸い続けた機内から、スーツケースを引くだけでじんわりと額に汗が滲む世界へと踏み入れると、「これから冒険が始まるんだ!」という感情が、一気に流れ込んで来る。

夕暮れが夜に変わり、田園風景が都市に変わる。部活を終えた高校生が、珍しく定時に上がれたサラリーマンが、イヤフォンに流れる音楽に体を揺らす若者が、家路につく。周りを見回しながら、時差ボケで眠い眼をこすりながら、「東京」に近づくにつれ、言葉にできないワクワク感に包まれる。「なに」がおこるかわからないが、絶対に「なにか」がおこる。夏休みが始まる!

日本にもう長い間住んでいるせいか、はたまた自分も年を取ってしまったからか、もうアメリカから「帰って」きても、当時のあのワクワク感に包まれることはない。”World in Twelve”を実行する理由の一つに、この「ワクワク感を取り戻す」があるのかもしれない。そして、東京をテストシティとすることにより、東京でもこのワクワク感を味わうことができる。東京を「選んだ」理由には、深層心理ではこれがあるのかもしれない。